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2008年5月30日 (金)

国色天香?

「朝食用の野菜とハムとお茶を買ってきてね」
と言われて近所のスーパーへオツカイに出たHirokazu。

帰りにはナゼかそれらの他にバラ苗2本とプラ鉢2個、
そして「バラの土」までも加わっていたのであった...

ちなみにバラは1本200円、
鉢は380円マイナス38円(雑貨1割引の日だったので)。
我が家ではたいてい鉢のほうが高い。

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「ドッローズ オールドローズ」と書いてあるが
おそらく「ドッローズ」であろう。
ティーバッグがティーバックになったりするよーなモノか...
野生種(Sp)のロサ・カニナの通称。
ヨーロッパのポピュラーな野バラで、台木として多く利用されてるらしいが、むしろローズヒップのほうが有名かもしれない。ワタシの目当てもそれである。
でもこの苗には1コも実が無い...どころか、かなり傷んでさえいる。さらにウドンコのおまけ付き。
これらの困難を克服して来年はローズヒップでお肌ツヤツヤを目指すのだ!
 
 
問題は、もういっこのほう。

080528guo2se4tien1xiang1

「クオステンシャン オールドローズ」と書いてある。

「クリステンセン」みたいな北欧系な名前?と思ったら
どうやら「国色天香」という中国系のようだ。
手許の本に載ってなかったのでネットで調べたら、

Cos Se Tian Xiang/クオステンシャン/国色天香
作出年等は不明

といった表記がされていた。

「国色天香」はモトモト「牡丹」を指すコトバで、
それが転じて美人を形容する熟語になったらしいが
「牡丹」という名をバラに付けるのもなんだか...

...そもそもクオステンシャンって、ナニ語?
「国」は北京語(普通話)では「ぐぉ(guo)」。
グォスェティェンシァンとなると思うんだけど...

先のドッグとドックみたいなもん、と言い切れないのが
ローマ字表記の「Cos」。
(guo se tian xiangと表記してる例もほんの僅かにあった)

方言ではどうなのかと調べてみたが、
(「中国語方言データベース」を利用)
「国」は広東語ではgwok 上海語gok 台湾語kok
よくわからないが潮州語gog 客家語guok...
cosってのはみつからない。
Cos Se Tian Xiang/クオステンシャンの謎は
解明されないままなのであった。

更に話をややこしくするのが
「国色天香=グルス・アン・テプリッツ」説。

グルス・アン・テプリッツ Gruss an Teplitzといえば
The World Federation of Rose Societiesの
Old Rose Hall of Fameに殿堂入りしてる名花。

「殿堂」の解説によれば1897年にオーストリア=ハンガリー帝国のルドルフ ゲシュヴィント作出、「フツーはブルボン系っていわれてるけどブルボンとチャイナとティーのミックスだよ」らしい。

宮沢賢治の栽培してたバラのひとつ、
というコトでも有名で、「日光」という和名も持つ。
(賢治とバラと鈴木省三とテプリッツとベートーベンについてはココの「賢治が愛したバラ(1〜6)」が詳細に検討していて楽しい)

そんな、超メジャーなGanTと国色天香の関係について、
ネット上では様々な説が流通している。

「GanTと国色天香は全く同じ。世界バラ会議等の公的機関で発表されている」
というモノから、

「つる性=グルス・アン・テプリッツ、 ブッシュ性=国色天香」
*某サイトでは「『グルス・アン・テプリッツ』の枝変わり」として「つるグルス・アン・テプリッツ」というのもあったが...

「国色天香はカップかカップ&ソーサー(その後ルーズに)、日光(GanT)はもっとルーズに咲く感じ」

「国色天香はあまり大きくならず..」

「GanTの方が色が濃い?」

「GanT=ローズレッド/国色天香=濃い紫紅色」

「混同されることがあるようですが、間違えようがない」
というモノまで...

ワタシとしては、他にも疑惑の中国名がいくつもあるコトからして
「GanTが中国に渡って国色天香と名付けられた」
という説に信憑性を感じるのだが...はて...。

080528tianxianghip

「国色天香」には実がついてたけど、カットしちゃった。
国色..もグルス..も、どっちも「四季咲き性」って書いてあったので。
カニナだったら残しとくんだけどなあ...!

 
        **********

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コメント

Hirokazuさんが買ったバラってこれだったんですね!
謎が謎を呼んで、さらに深まりますねー。

私が見たことのある国色天香は、それこそ紫色を含んだすんごく濃い色です。ガリカとかオールドローズに分類されてるみたい。自信はないのですけど…。

Gruss an Teplitzをちょっと調べてみたら、花色がやっぱり違う。うーむ。しかも、チャイナに分類されてる。

ついでに、Gruss an Teplitz, Cl.はブルボンローズに分類されてました。

でも、1つの花を見ただけでは何とも言えないのが難しいところですよね。

そこで提案
くふふふ。(悪魔の微笑みとH氏は言う…)
花フェスタ記念公園には、国色天香とGruss an Teplitzの両方が植栽されています。
Hirokazuさんの目で、確認してきてください それで違いがハッキリするかもしれませんよ

花フェスタ記念公園は世界一のバラ園。
世界一なのに日本国内にあると思えば近いもんですよ~。ふふふ。

投稿: もも | 2008年5月30日 (金) 20時55分

今度こそ!
ローズヒップをお願いします
先行予約受け付けていただけますか?

投稿: nayamom | 2008年5月30日 (金) 23時50分

ももサン;

まずは、ダラダラとまとまりのない記事を読んで頂いてアリガトウございます(^^

ワタシが徘徊した範囲では国色〜はチャイナ/オールドローズ、
テプリッツはチャイナ又はブルボン/オールドローズ
という分類が殆どだったけど、ガリカに分類してるトコもあるのですか?...ますます謎が深まる...!

さて、悪魔のささやきに関してですが、
ワタシの考えではココまでいろんな説がとび乱れている以上、ちょろっと行って見比べるぐらいでは決着はつきません。ココはやはり双方を何年か育てて、肌で違い(あるいは「同じらしさ」)を感じ取らねば!
...というワケで、テプリッツが200円以内で入手できる日を待つことに致しました!
(ううん!...行くおカネがないからぢゃないのっ...!)

投稿: Hirokazu | 2008年5月30日 (金) 23時58分

nayamomサン;

今度のは正統派ローズヒップな品種ですからねー♪
成長を期待して下さい!
あ...でもウドンコ退治で薬剤吹き付けちゃったから...
オーガニックな基準を満たせす為に、
あと数年お待ちいただけます?

投稿: Hirokazu | 2008年5月31日 (土) 00時04分

ワタクシ

昨日訪問したのでございますが、あまりの難しさにコメントを残せなかったのでございます

どうしてこんなにカタカナが脳に浸透していかないのでせう。

何一つキオクに残らなかった世界史の授業を思い出しちまいました (/□\*)

投稿: asa | 2008年5月31日 (土) 14時19分

asaサン;

正直、自分でも読み返したくないよーな文ですからねー。
アタマに入ってこないのも無理からぬコトでございます^^
結論出てないし!

投稿: Hirokazu | 2008年5月31日 (土) 23時50分

ニューアーク=ニューヨークなのかを確かめるのと同じ意気込みですね。

でも、200円でっていうのがHirokazuさんらしい。よく安価で入手できますよねー。
うちのほうでテプリッツを売っているけど、10-20倍はしますよ。

きっといつか200円で手に入れちゃうんでしょうねー。

投稿: もも | 2008年6月 1日 (日) 01時07分

ももサン;

ワタシの人生で学んだコトのひとつ、
「ちいさな願いは望めば叶う」。

果して「テプリッツ200円以下」は果たせぬ大望か、
それともそのへんに転がってるかもしれないちっちゃな希望か
・・・転がっててほしいな...^^

投稿: Hirokazu | 2008年6月 1日 (日) 22時16分

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