ただいま出張中
延々とひろがる蓮池。
しかしコレは池ではなく、城の堀である。
明治維新後、失職した旧士族のための殖産策として行なわれた蓮根栽培の名残であると云う。
ここは徳川家康の六男、ブサイク故に父:家康に嫌われ、
捨てられたと伝わる松平忠輝の居城あとである。
加賀前田家への抑えとして舅の伊達政宗の指揮のもと、
諸大名を使役して建設された「天下普請」の城のひとつ。
いわば国家プロジェクトである。
所領は信濃川中島等と併せておよそ75万石。
名古屋城の尾張藩よりも多いのである。
が。ナゼかココには石垣も天守もない。
土塁の上に建つ三階櫓がこの城のシンボルである。
忠輝時代にも天守がなかったのかどうかは知らないが、
そう高くない土塁と、周囲の木々より低い櫓からは
とてもそんな大大名の居城とは思えない。
堀幅は広いんだけどね。
忠輝改易後はおよそ10万石で譜代大名が入る。
今見る姿はそのくらいの規模が相応しく感じる。
もともとの三階櫓は明治時代に焼失。
15年ぐらい前に江戸時代の絵図などをもとに復興された。
キホン的には鉄筋を使った現代建築である。
だが、外観はいかにも「絵図から復元しました!」って感じで、ワタシはけっこうお気に入りなのである。
「徳川直営」の城なのに、まっ白けの「徳川家パターン」じゃないのが楽しい。
(徳川=白い城、という図式にはちょっとギモンをもってるのだが)
それにしても木はせめて建物よりも低く抑えて欲しい!
・・・どこの城あともそうなんだけど、木を伸ばし過ぎじゃない?
はて...ワタシは一体何をしにきてるんだ??
*というワケで生田ばら苑シリーズはお休み!
今日の記事、最後まで読んでくれたヒトはいるだろうか...
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コメント
最後まで読みましたよ。^^
昔から歴史がからっきしダメなので、こういう記事がフツーに書けるHirokazuさんを心から尊敬します。
ウチの畑では食用菊がボチボチ咲き始めました。
そちらの名産ですから、スーパーとかに売ってれば、手頃なお土産になるかも。^^
投稿: violetta | 2008年11月 6日 (木) 18時32分
violettaサン;
わーい!最後まで読んでくれてありがとう!
しかし、自分で読み返してみてなんのヒネリもオチもないコトに改めて恐縮しちゃいました。
食用菊、気がつかなかったなあ...
あ、お惣菜とお酒のコーナーしか行かなかったからか?!
投稿: Hirokazu | 2008年11月 6日 (木) 23時50分
もちろん最後までじっくり読ませて頂きましたとも!
またまた出張お疲れ様です、お城や神社仏閣が面白い土地を出張先に選んでますか?(笑)
なんかちょっと毛色の変わったお城ですね、石垣もないし、堀ものっぺりしてるから
のんびりしたような・・・防衛力低そう。
でも親しみやすさも感じるお城ですね。
また帰ってきてからの生田薔薇レポ楽しみにしています~♪
投稿: さくらん | 2008年11月 7日 (金) 00時16分
さくらんサン;
おぉ!さくらんサンも!ありがとうございまーす♪
別にワタシのシュミで選べる訳ではありませんが、
どこに行ってもたいてい何か楽しいトコはありますよね♪
あとはさくらんサンみたいなウデがあればもっと大いばりで紹介できるんですけどネ^^
土塁のお城、地味ですがじつは鉄砲や大砲などが発達してくるとかえって石垣よりも有利というハナシもあります。

堀幅もそれに応じて(?)広いし、なかなか侮れません
・・・でも、ちっちゃいよね
投稿: Hirokazu | 2008年11月 7日 (金) 01時04分