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2008年12月 5日 (金)

食事中のカタは見ないように。

昨日に引き続き民家園ネタである。
しかし、ココで古民家の写真を逐一載せるような野暮はしない。
ワタシが載せるのはコレである。

T_koizumike

コレ、説明板に「小泉家外便所(中略)旧所有者 小泉一郎氏」と書いてあった。
ビミョーに元首相を連想させるが、今のウチの近所にあったようで、どうやら関係ないらしい。

「大」のほうの扉を開けると、意外に今とあんまり変わらぬタタズマイの便器。
20世紀中頃までというコトは昭和30年代ぐらいまで使ってたというコトか?

T_koizumike2 気がひけるので小さめに表示...

ワタシがまだ小学生にもならぬ頃だったと思うが、
近所のアパートに一人暮らしのおばあちゃんがいて
よく「鍵をなくしたから(?)」といってワタシを呼びにきたモノである。
出動したワタシはそこのトイレの足許にあった小窓から中に入り込んで扉をあけてやったのである。

このトイレの中のいちばん下の横木の高さが、
ちょうどその小窓と同じぐらいだったなあ...
いや、もうちょい小さかったかな...
と、懐かしいやら「よそんちのコドモになんてコトをさせてたんだ」と今更あきれるやらで感慨深いモノがあった。
 

T_yamadake

いっぽうコチラは富山県五箇山から移築されたモノ。
住宅と同時期だとすれば18世紀初頭...徳川吉宗あたりの時代か?
昔の農家では母屋とは別棟の納屋の中にトイレがあったそうだが、コレもそのタイプのようである。
中が見られなかったのが残念である。


T_kudouke2

「トイレと付き合う方法学入門」の著者が「一見の価値がある」と書いていたのがコレ。

岩手県:旧南部地方の「曲り屋」に附属していた納屋である。
主屋と同時期とすれば18世紀中頃...「解体新書」や「エレキテル」のちょっと前あたりであろうか...

入ってすぐ左にトイレがある。

T_kudouke3

乗っかるための2枚の板を「日本橋」と呼ぶところもあったそうだ(前掲書より)。
脇においてあるのは肥桶らしい。

主屋の厩の脇には「小」専用のトイレもあった。
建物の横を板で囲って、小さなかめが埋めてあるだけなのだが...

T_kudouke なんで壁を赤く塗ってるんだろ?

他にも母屋のなかにトイレが作られた家とかもあったのだが、扉を開けられなくて見るコトが出来なかった。残念だなー!

*次回からはフツーにお花を載せるから見捨てないで!!!
 
 
        **********

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コメント

あ、雪隠特集好きです(笑)
普段は声を大にして云えないけれど、ちょっと面白い的なモノがツボだったりします(^^;)
トイレと付き合う方法学入門!?そんな学問があるのか~っていうか、Hirokazuさんもその本を読んでるんだ(笑)
日本橋に足をかけるのはイヤですねぇ、
あの板がバキッと折れたら・・・(怖!)

投稿: さくらん | 2008年12月 5日 (金) 22時43分

さくらんサン;

今回はみんなスルーだろーなー、と思ってたので、
コメントいただけて嬉しいです♪

ウチのトイレには上記の本のほかにもいくつかトイレにまつわる本が常備されてます ^^;
我が家の本の中では最も多く読まれてる本たちです

板はかなり厚いので大丈夫かと思いますが、
実際に「中身」が入った状態だとすごーくクサそう...!

投稿: Hirokazu | 2008年12月 6日 (土) 01時25分

スルーだなんて、とんでもない♪
食事中に見るのは憚られただけです。
面白かったですよ、憚り特集。

「日本橋」かぁ(笑)。
新幹線の中は「日本橋」の名残りがあるってことですね。
勉強になるなー。

私は、やんごとなき姫君のうんたらかんたらという(タイトルもろくに覚えてない)本で衝撃を受けたことがあります。
日本は今も昔もトイレ先進国なのではっ!(`・ω・´)っ
という思いを新たにしちゃいましたね。

投稿: もも | 2008年12月 6日 (土) 17時31分

ももサン;

毎度返事が遅くてスイマセン!

さくらんサンは「雪隠」、
ももサンは「憚り」、と同じモノを指すにもいろんな言い方がありますね^^

そーいえばワタシが高校生の頃、後輩の女の子たちは「カセ」といってました。
「おトイレ」→「音入れ」→「カセットテープ(またはラジカセ?)」→「カセ」
・・・今の高校生には、こう解説しても伝わらないんだろうなあ...

「やんごとなき..」って、もしかして桐*操でしょうか。
じつはワタシあの人たち苦手で読んでないのですが、
そんなに衝撃的なコトが書いてあるんですか??
ちょっと立ち読みしてみようかなあ...

投稿: Hirokazu | 2008年12月 7日 (日) 23時17分

カセかぁ。ひねりがきいてますねー。
私が中学生の頃は、
「おトイレ」→「音入れ」→「録音室」
でした。
幼なじみはご幼少のみぎり、「ご不浄」と言っていて、ぱんぴーな私には意味がわかりませんでした(笑)。

「やんごとなき..」はもう誰の手によるものかも覚えてなくて(検索もしてない^^;)。
確か…中世フランスにはトイレがなくて…なんて話が書いてありましたね。窓の下が肥溜めみたいになったら、次の宮殿に引っ越すとか。どんだけ不経済な話なんだか。

投稿: もも | 2008年12月 8日 (月) 00時04分

ももサン;

「ご不浄」・・・まさに「いとやむごとなき」カタだったんですねー。ワタシのまわりには下品なヤツしかいなかったからなー...^^

中世ヨーロッパの不潔さは有名ですよね。
ベルサイユも革命が起きなければそのうち汚物に埋もれて、さらに豪華な宮殿が造られてたかもしれないですね

投稿: Hirokazu | 2008年12月 8日 (月) 02時41分

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