いくたのしれん
もうすっかり過去の事になってしまったが、
イースターイエローの一番花。
シンプルなキイロが素直でよろしい。
次に開いたヤツも整ったカタチで、満足満足。
・・・でも、なんか「ずーっと見ていたい!」って感じではないのである。
今年のワタシはなぜか「原種系」にココロがうずく。
生田緑地のばら苑にも「原種」と書かれた木がいくつかある。
原種といえば圧倒的に一季咲き。
せっかく初めての「春の公開」にきたのだから、と
「原種」ばっかり撮ってたワタシなのであった。
しかし。
バラの歴史も分類も品種もロクに知らないワタシには生田のネームプレートは「鬼門」である。
花と、それに対応する(と思われる)プレートを順番に撮ってるのだが、プレートの記載をそのまんま書くと往々にして「なにそれ?(笑)」といわれる状況に陥ってしまうのである。
たとえば、コレ。
そこには2本植わってて、左右に別々の名前のプレートが立てられていた。
この花の根元は右側...というコトは
「カナリー・バード 原種 1907年作出」
と書かれているヤツであろう。
さて、家で調べてみる。
カナリー・バード Canary Bird
分類:Sp(野生種) 作出:1907年
学名:Rosa xanthina 'Canary Bird'
交配親:Rosa xanthina f. hugonis×Rosa xanthina f. Spontaneaとされている
(別冊NHK趣味の園芸 バラ大百科より)
・・・ふむ。
分類:S.(シュラブ) 作出:1907年イギリス
作出者:不明
(河津バガテル公園ローズデータベースより)
・・・ふむふむ。
分類:H Hug.(ロサ・フゴニスを親とする早咲き)
ロサ・フゴニスとロサ・クサンティナが交雑されたと考えられている
作出:1907年イギリスで発見
(楽然ウェブサイト「バラ園」ー「原種園」より)
・・・ふむむ。
系統:HRub(ハイブリッドルビギノーサ)
作出:1911年イギリス 作出者:William Paul & Son
別名: Rosa xanthina 'Canary Bird'
交配親:Rosa hugonis Hemsl. synonym × Rosa xanthina L.
(「バラの家」楽天市場商品解説)より
*「バラ大百科」によれば、
Hybrid Rubiginosa(HRub)=Hybrid Egranteria(HEg)
=ロサ・エグランテリアを交配親とした系統
・・・むむう。
Rosa xanthina 'Canary Bird'
作出 1945年以前 イギリス 作出者/販売者不明
または
作出: William Paul and Son 1911年ごろ イギリス
HRub, Shrub.
「Canary Birdという名前のバラは2つある。
一般に流通してるのは Rosa xanthinaあるいはRosa hugonisの交配種、
W. Paul & SonのはSweet Briar(ロサ・ルビギノーサ?)で、ザンガーハウゼンSangerhausenだけにある」
(Help Me FindーPlant Name Searchより;訳や解釈が違ってたら教えて!)
・・・と、調べる先によってビミョーに分類やら作出年やらが違うのである。
そもそも生田における「原種」の定義とは何ぞや?
野生種?野生種を交配親に持つ?野生種を2,3代前の親に持つ?
それとも単に「オールドローズ」ってコトなのか?
いや、何よりも、ココに出てきた本やサイトの写真はみんなキイロの花なのである。
カナリアなんだからそうだろうなあ、と思うのだが、
ではワタシの撮った白い花は何だ???
隣のヤツも白かったぞ!
・・・謎は深まるばかりなのであった。
5/27追記!
ももサンの再コメント見て「はっ!」と気付いて調べ直したら、バガデルの「S」は「シュラブ」なのに「野生種」と書いちゃってた事が判明。モダンローズの枠に入ってるのを知ってたのに書いてる途中で忘れて他のとこんがらがってました。
・・・ので、こっそり修正しちゃいました!ゴメンナサイ!!
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こちらのシュミで勝手に削除しちゃいます。あしからず。
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コメント
調べましたねー。
Hirokazuさんらしい記事でおもしろいです。
作出年はホント違うものですよねー。
原典に当たらないとわからないなーと思います。原典とはなんじゃって話になっちゃうけど…。
最後のオチが笑えましたー。
色が違うなんて…ゞ(≧ε≦* )
枝代わり、あるいは間違い?
投稿: もも | 2009年5月26日 (火) 22時46分
ももサン;
ハッキリ言って迷宮に迷い込んだ気分です
統一機関による公式データベースを切望!!
投稿: Hirokazu | 2009年5月27日 (水) 01時37分
迷宮のお供にどうぞ…。
花:一重、明るい黄色。一季咲き、ときに返り咲き。
系統:Species
作出:1907年 中国
別名: R. xanthina 'Canary Bird', R. xanthina spontanea
交配親:R. hugonis x R. xanthina ?
(EveryRose.comより、いい加減な和訳)
http://www.everyrose.com/everyrose/index.lasso
系統:S
作出年:1906年
作出国:中国原産
色:黄系 黄
(花フェスタ記念公園 花のライブラリ)
http://www.hanafes.jp/
原種はSPでしょ、Sって何?
原種であるなら、黄色の花なのにイギリスの野生種というのは考えにくくないですか?
ヨーロッパの原種は白かピンクで、黄色はないんじゃなかったかなぁ。
生田には幾多の試練がHirokazuさんを待ち受けているのだった。
投稿: もも | 2009年5月27日 (水) 19時52分
ももサン;
はいっ!SはシュラブのSですっ!
ももサンのコメントの「系統:S」という引用を見た瞬間、
バガデルの引用した時に書き間違ってたのに気付きました!
すぐさま本文をこっそり修正してみました。
ありがとうございます!!!
「黄色の花なのにイギリスの野生種」
・・・このネタもいれ忘れてたぁ!
投稿: Hirokazu | 2009年5月27日 (水) 20時43分