湖国のHirokazuその7:落日篇
コドモの頃から「お城好き」を公言しているワタシ。
この地への出張が決まった時に真っ先に浮かんだのも勿論ソレであった。
なにしろココは秀吉が初めて築いた城である。
が。
いまその遺構は皆無。
この「天守閣」だって史実とは関係ない新デザインの鉄筋コンクリート模擬天守/中は博物館である。
そう思うとイマイチ意気込みに欠けるモノがあって、
他のトコを先に廻ってたら結局一度も中に入れずじまい。
しかし、「なんちゃって天守」さえも愛おしいワタシは
朝な夕なにこの「天守閣」の周りをうろついていたのであった。
ちなみに上の写真は早朝、日の出の直後。
夜にはこんなカンジである。↓
だいたい夕暮れ時にココへ来るコトが多かったのだが、
ちょうど琵琶湖の東岸なので湖ごしの夕陽なんぞを毎回眺めてたのであった。
岸辺には数少ない遺構のひとつ「太閤井戸」と呼ばれる井戸の跡があるのだが、コレは渇水時以外は水没している。
これではなにがなんだかわからないので早朝撮ったヤツを…
・・・うーん、やっぱり水没しててわかんないのであった。
夕方、ちょっと離れたトコから。
この時間あたりからカップルの姿が俄然増えてくる。
それはまあいいとして、
遠くを望めば、ソコには国宝・彦根城も見えたのであった。
といっても、肉眼では「なんか天守っぽい!」ぐらいでホトンドわからないのだけどネ。
ちなみにココ(長浜城跡の公園)にはサルが飼われていた。
秀吉にひっかけてるのであろーか?
それにしてもサルはいつも思索的なまなざしである。
秀吉といえば、宿のすぐそばにあった「豊国神社」。
「豊国神社」の読み方は「とよくに」と「ほうこく」それぞれあるが、ココは「ほうこく」と読むのが正しいようだ。
ココは、江戸時代は秀吉を祀るコトが禁じられてた為に
表向きは恵比寿神社というコトにして、
カゲでこっそり秀吉をお祀りしていたそうである。
「隠れキリシタン」ならぬ「隠れトヨトミアン」というワケか。
サル共々、秀吉好きな土地のようである。
・・・というワケで、いよいよ次回で湖国篇終了。
(まだあんのかよ!という声が聞こえる…)
| 固定リンク
コメント
え~~!?
このお城、昔からのじゃないのですか!?
ガッカリ・・・
そういえば先日、
「江戸城ってまだあるの?」と父に聞いて
呆れられた わたくしで御座います(^^;
だって~~!天守閣が無ければ解らないもの
投稿: ROUGE | 2009年10月25日 (日) 11時41分
まさに日本の美しい景色…といった風情ですのね。
湖面のようなざわめきを心に覚えましたわ。美しいものは心の琴線を震わせますの。
黄昏色の景色は、光の色も光の描く帯も、えもいわれぬ美しさを称えていますわ。
それだけでは飽き足らず、お城のために早朝からお出かけなさいましたの?
素晴らしい行動力をお持ちですのね。
朝日に浮かぶ城は、凛々しさが際立っていますわ。
お出かけになった甲斐がありましたわね。
…慣れない言葉は疲れるわー。
ちょっと遊んでみたかったのです。
(ヒトのブログでかっ!)
投稿: もも | 2009年10月25日 (日) 23時44分
ROUGEサン;
いまの「天守閣」は『昭和58年(1983)に市民の熱意と寄付金などで建設』(歴史博物館のHPより)されたモノだそうですから、もう四半世紀以上を経てるんですね。
安土城に天主があったのが4年足らずだったのを思えば、立派なもんです
でもちょっと…デザインがねぇ…
ももサン;
ももサンも
セレぶり隊
に!?
あーびっくりした
えーまあ早朝からといってもホテルから徒歩5分ぐらいのトコですから
(どーも最近イイワケが多いなあ…予想はしてたけど ^^)
投稿: Hirokazu | 2009年10月26日 (月) 00時48分