時こそ今は…
ポピーといえばなんでもないが、
「ケシの花」と書くと
♪赤く咲くのはケシの花…
という藤圭子の歌声がこびりついて離れない、
オヤヂなワタシである。
そしてまた同時に、「ケシの花」というと
阿片のモト、植えてはいけない悪の華、
という妖しいイメージも。
もちろん、ゴールデントライアングルでもないココ小貝川べりにそのような悪の華がおおっぴらに開く訳は無く、これは麻薬材料にならない種類のケシである。
説明板には「シャーレーポピー」って書いてあった。
シャーレイポピー…ひなげし。
♪おっかのうえひっなげしのはぁなでー…
の方の花だったのか…
…えっ、虞美人草ってヒナゲシのコトだったの?
(けっこうその辺の知識がないワタシなのである)
…が、調べてたらおととし(2008年)まさにココで数十万本の栽培禁止種の混入が発見されたらしい。さらに情報では去年もそれ以前もあったとか…もしかしたらまさに「悪の華」を眼前にしてるかもしれないのであった。
「悪の華」といえばそれ自体よりも中原中也の詩「時こそ今は……」のほうが思い起こされる。
時こそ今は花は香炉に打薫じ
ボードレール
という引用が冒頭におかれてるのだが、
なぜかこのコトバが妙に記憶に残っているのである。
ちなみに堀口大学訳ではこの句は
いま、花々は香(か)に匂ふ、焼香爐(かうだき)もさながらに。
となる(今出てる新潮文庫版では「匂ふ」が「匂う」というふうに新仮名遣いに変わってた)。
てっきり花を香炉に投げ込んでるのかと思ってたが、
まさにいま、香炉のごとくに花が香りをふりまいてる
っていうコトだった。
実際の花畑は何故かトコロテンのような香りに満ちていたが…
そして、「時は今」といえば、
まさにワタシがココを訪ねたとき。
それまでかろうじて保っていた空が急に本降りになって、風も強く冷たく、傘もおちょこになるぐらいに悪化したのであった。
そんな中で写真撮って、車に乗り込む頃には雨も風も止んで日差しまでもが戻り始めた…
まるっきりワタシを狙い撃ちではないか!
思えばワタシの人生、常にそんなもんである。
例えばこのテディベア(やっと本題にたどり着いた!)。
ひさしぶりにちょっとは満足できる色やカタチ。
テラコッタをバックに、色を比べてみたり
完全に開いてもまだいい色じゃん、
などと喜びつつも
「単発じゃなくて群れ咲いてるトコが見たい」
などと欲望をエスカレートさせていたのである。
幸いツボミもまだまだあるし、もしかしたら…!
と期待しながら出張行って、帰って見ると
無惨に盛りを過ぎた花々の群れ…
「時こそ今は」な姿は、ワタシがいないたった少しの日の間に確実に訪れ、そして過ぎてしまってたのであった。
ああ、なんて間の悪いワタシの人生…!!
*関係ないけどステレオ写真では写ってるもの全てにピントがあってて鮮明なのがよいとされている。のを思い出して同じ構図でもう1枚…どっちがいいと思います??
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