ルドゥーテと貫生花
「ゴールデンウィークは まるまるシゴト」
と思い込んでいたが、実は休みがあったので
玉川タカシマヤでやってるルドゥーテ展へ行って来た。
*詳細については ももサンの記事が詳しいのでそちらへ!
さまざまなバラの香りの漂う中、
細密に描かれた銅版/手彩色の作品がずらりと並ぶ。
彩色は思ったよりシンプル。
青みがかったグレーのインクで刷られた線画(ほぼ点描だが)の濃淡が効果の殆どを担っている。
3点あった肉筆画は ちょっとエグい色のもあったが版画よりもさらに華麗な色彩に魅き込まれる。
が、実はワタシには秘かなお目当てがあったのである。
それは、ルドゥーテの描いた貫生花。
「バラ図譜」の中に貫生花(プロリフェラ)が描かれているのは知ってたのだが、
それが展示されてたらいいなー、
と期待してたのであった。
結果は...
1点だけあった。
惜しいコトに「花の中から花」のではなく
「花の中から葉っぱ」のパターンの方だった。
写真がないので某海外サイトから部分的に引用
引用元はココ
展示はなかったものの、売ってたポストカードに
「花の中から花」パターンのがあった。
ルドゥーテではどちらもプロリフェラ-Prolifera-となってるが、
「バラの虫とバラの病気」というサイトでは
[花の中に花]=貫生花
[花の中に葉]=葉化
と区別している。
このサイト、「ブルヘッド」についても言及してるが、
いままでいろいろネットを彷徨って来た中でココの記述がワタシにはいちばん説得力がある。
すなわち、
[ブルヘッド]=花芯がふたつ以上になる奇形。
花弁が縮み、重くて開かない
[出開き]=枝から出た芽がそのまま葉を出し、
出たところで開いた状態になる、
芽や枝葉の異常
ただ、そうすると「日本ばら会」の「ブルヘッドは'出開き'と言われ」という見解と対立しちゃうんだよなあ...
繰り返しになるが、ワタシは「バラの虫とバラの病気」のサイトの見解に説得力を感じる。
貫生花のポストカード買っちゃった♪ついでにフレームも買ったが こっちは母の日のプレゼントに化けてしまうかも...?
・・・と、いうわけで
我が家のグリーンアイス_プロリフェラは
その基準で行けばカンペキに「貫生花」なのであった。
しかし!
一見マトモに咲いた方の花もちょっとアヤシイ様相を呈しているのだが・・・コレ、雄しべの変形グアイがウシのツノっぽくない??
この姿は「雄蕊が不完全で、それが着いている部分の花床が盛り上がっていて、その形が雄牛の頭に似ている」という「園芸ナビ」(記事の典拠は小西国義著 「花の園芸用語事典」)のブルヘッドの記述そのものだと思うんだよなあ...
そうなると実感としては「バラの虫と...」よりも
「園芸ナビ」のほうが「ブルヘッド」と言うに相応しいようにも思えてくるし...
「バラ用語統一会議」とか開催してもらいたい!
と切に願う今のワタシである。
*ちなみに「貫生花」を「きせいか」と読み間違えてたヒトがワタシのそばにいたが、「き(貴)」ではなく「かん(貫)」だからネ!
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